便秘症
便秘症の方は、結構沢山いらっしゃいます。
特に、女性にその悩みを抱えている方が多いのではないでしょうか。
以前、腰痛の患者さんを問診していると、便秘持ちだと伺いました。
なんでも、小麦粉を食べ過ぎると、便秘が酷くなるとおっしゃいます。
「便秘になると腰痛が酷くなりませんか?」とお伺いすると、そうだと答えてくれます。
詳しく伺うと、単に小麦粉に反応しただけではなく、スパゲティを大量に食べたとの事でした。
要は、暴食です。
中医学では、身体は全て繋がっていると考えます。
内臓の状態(病)が筋肉に現れ、筋肉の緊張が内臓の状態を表す事もあります。
今までにした暴食の負担が、消化器に溜まり、その疲れがタイトジャンクション(凝り)になって腰に現れるのです。
ですからまず、消化器系の機能を回復するように施術していきました。
その様子を観察していると、やはり胃の経絡に問題があるように感じました。
解剖学的な位置でいうと、喉から胃、そして大腸に連なる迷走神経あたりが気になります。
そこと、前頭葉のタイトジャンクションのリンクを解消するように施術します。
すると下腹部の緊張が、かなり取れました。
お腹もゴロゴロ鳴って来ます。
そしてその後に、腰の緊張を取ってゆきます。
始めから、腰にアプローチしても、消化器とのタイトジャンクションの繋がりで筋肉が緩みにくいんです。
治療が終わると、かなり腰痛が取れました。
ただ暴食したのが、今回だけならいいのですが、過去に何回も行ってるので、そのタイトジャンクションは、時間をかけないと取れません。
もちろん食生活や、そうしてしまう自我を変えなければ、完全にそのタイトジャンクション(便秘)を解消させる事は出来ないのです。
当院では、症状が治まって満足するのではなく、その病因を見つめ直す事を大切にしているとお伝えし、治療を終了させて頂きました。