足湯の奥義
足湯が身体に良いのは、有名ですよね。
そんな足湯を、鍼灸医学の観点から掘り下げてみようと思います。
足部を温めるという事は、足の経絡に熱を流す事と同じです。
まぁ、足に経絡があるので、当たり前なんですが。
足を温めると、身体の生理機能で、熱が不足している経絡から身体の必要な所へ運んでくれます。
部分的に温めるので、熱が身体の中を冷えている部分から対流してくれるんです。
身体の代謝機能ですね。
例えば、小さなお子さんがいるお母さんは、だいたい腰や下腹部が冷え易くなっています。
赤ちゃんを産んでから、骨盤の歪みや体質の変化による対応が、しっかり調整できていないと、そうなります。
それに加え、これから冷房を使う事が多くなってくると、冷えも酷くなりやすく、仕事などで、座っている時間が長い方は、なお更でしょう。
それらによって、腰の痛みや、お尻の冷えが出ている人は要注意ですよ。
そういう方には、足湯がとても効果的です。
特に腎経絡を温めてくれるので、下半身が安定してきます。
そこで、足湯をもっと効果的にする為に、奥義を伝授しましょう。
早速、足湯の用意をして下さい。
ただ、温めているだけでも、熱は対流するのですが、もし身体に《病》があると、熱が上手く流れず停滞してしまう所が、出てきます。
ここで言う《病》とは、東洋医学の《未病》の事も含み、要するに症状がなくても、身体の何処かに緊張がずっと解けない部分があるということです。
そこで、そういう所にも積極的に熱を流してゆきます。
方法は、簡単です。
まず、足湯しながら姿勢を整えます。
そして、少しずつゆっくりと姿勢を動かしてゆきます。
そうすると、身体の緊張が一番ゆるまる所があります。
そこで、しばらく待ちましょう。
良き所で、姿勢をまた動かして同じ事をします。
分かりにくい人は、一番リラックス出来る姿勢にして下さい。
その際、重要な事は、背筋を崩し過ぎない事と、定期的に姿勢を動かす事です。
こうする事で、緊張した筋肉が緩み、そこに熱が浸透してゆき、その筋肉に関連する神経が賦活され、ゆくゆくは内臓まで元気にします。
そして、身体の代謝機能を使っているので、無理なく、必要な所に適量の熱が行き渡ります。
これだけでも、一般的な治療院に勝るとも劣らない効果があります。
もし、「やってみたけど、よく分からない。」、「もっと身体を良くしたい。」という方は、是非当院に来て下さい。
足湯よりも、もっとマトを絞った、効果的なツボを使い、さらにお灸の薬効が貴方を癒してくれます。
やり方は、基本的に同じで、あとは同じ感覚でツボを探せるようになるだけです。
そうすれば、あなたは自分だけの名医に成れる事でしょう。