不眠症
不眠症は《自律神経失調症》の1つとされています。
鍼治療をして体調が良く成ってくると、「実は不眠症だったんですよ。」と話して下さる方は沢山います。そして、鍼をした日はよく眠れると言って下さいます。
では、不眠症に何故なってしまうのでしょうか。
主な原因は《ストレス》と言われています。
《ストレス》が抜けないと、前頭葉にタイトジャンクションができてしまい。それが《自律神経失調症》を生んでしまうのです。
前頭葉のタイトジャンクションとは、簡単に言えば《脳の凝り》です。
人は前頭葉で、色々思考して生きています。そして、眠る事で《いらない思考》を処理したり、身体に記憶をしまったり(脳の前頭葉から後ろの部分へ)します。
いわゆる《レム睡眠》《ノンレム睡眠》の際に、それが行われています。
不眠症の方は、その自浄作用が損なわれてしまっています。だから、どんどん眠れなくなるという悪循環になってしまうんです。
薬(睡眠導入剤など)を飲んで寝ても、浅い眠りにしかならないので、タイトジャンクションは消えません。
そういう方は「起きてもなんだか頭がスッキリしない」と、よくおっしゃっています。
実際、治療した日は良く眠れるといっても、薬を飲んでいる限りは不眠症が治ったとは言えません。
本当に病を治そうと思うなら、本人の協力は絶対欠かせないんです。
詰まるところ、病気は自分にしか治せないという事です。
僕らは、そのお手伝いしかできないのです。