お灸の効能
お灸は通常、《虚のツボ》に据えます。
《虚のツボ》とは、身体の使えていない処、機能低下している臓器から《経絡》によって、体表へ繋がり、皮膚上に現れる《ツボ》の事です。
そこへ、お灸を据えると、熱と艾の薬効成分が身体の中に沁み渡り、そこが刺激されて、緩んでいた緊張が元に戻り、脳の前頭葉の電位が下がって、脳の他の部分が賦活されます。
神経伝達では、自律神経、迷走神経が優位になり、機能低下していた内臓が動き出します。
同時に、筋肉のキャッシュ(前頭葉とリンクしている硬結や緊張)が緩み易くなります。
身体全体で言うと、全身の使えるメモリーが増え、一般的な言い方をすれば、体力が回復します。
その後に、鍼を施術すると、筋肉のキャッシュが緩んでいるので、硬結が取れ易くなります。
これが、お灸を先にして、鍼を後で行う理由です。
お灸は、身体を緩める、体力を回復させる方法とも言えそうですね(^-^)