お灸の妙
今は、誰でもインターネットなどで簡単に、火傷のしない安全なお灸が買えるようになりました。
お灸のツボも、直ぐに調べられます。
では、何故昔のように、各家庭で健康の為に、お灸がされなくなってきたのでしょうか?
大きな要因は、医学が進み、大衆的な治療の必要性を感じなくなっているというのが、あると思います。
身体に不調を感じない時は、健康について考える必要がないし、何かあれば、病院で観てもらうというのが、常識になっていると感じます。
しかし、検査で引っ掛かるような病状が出ていなければ、病院では治療してもらえません。
身体がシンドイ、肩が凝る、お腹が痛いが、検査結果が正常なら、痛み止めやシップなどを渡されるだけではないでしょうか?
お灸が普及しないもう1つの理由は、「効果がイマイチ感じられない。」という事もあります。
それは、昔使われていたようなモグサで直接皮膚を焼くという仕方ではなくなってきたからです。
モグサでお灸をすると、物凄く熱く感じます。
その熱の痛みが脳までいくと、身体が全力で対応しようとします。
全身の共鳴力を使うのです。
それと、ツボの効能の相乗作用で高い治療効果が望めます。
実際、モグサを使ってお灸をするのと、皮膚を暖めて艾の成分を浸透させるお灸では、前者の方が、赤血球や白血球の増加が多いという血液データも出ています。
では、皮膚を焼かない気持ちの良いお灸では、効かないのかというと、そうではありません。
ツボを正確にさえ、取る事ができれば、身体の共鳴力を上げる事は簡単にできます。
それこそ、名人と云われる人並みの正確さなら一発です。
「そんな事出来る訳がない。」と思われるかもしれませんが、身体のフォノグラムさえ感じてしまえば、目の前のコップを掴むのと大差はありません。
身体の専門的な知識がある人よりは、むしろ一般の方のほうが、コツを掴みやすいとかもしれません。
先入観があると、頭で考えてしまい、身体の感覚が鈍くなってしまいます。
逆に、何も考えないで、ありのままの身体を感じることができれば、コツを掴むのは簡単です。
1度治療を受けて頂ければ、「お灸はこんなに効くのか!」と実感をもってもらえるはずです。
そして体験してその感覚を理解出来れば、自分でも直ぐに出来るようになります。
現代では、ストレスや身体の緊張を持っていないという方は、ほとんどいないと思います。
それを、ほおっておけば、必ず《病》は現れます。
もし、それを《自分》で解決出来るとしたら、人生がどんなに豊かになるでしょうか。