コラボ治療
コラボ治療とは、僕の鍼灸治療を継続的に受けて頂く前に、小野田さん、僕と患者さんの3人で行うセッションです。
まず、患者さんのカウンセリングを小野田さんに行ってもらいながらフォノグラムを録って頂きます。
そして、僕がカウンセリングによるフォノグラム情報を基に、鍼やお灸を行ったり、整体を施術していく治療になります。
治療の最中は、小野田さんにポリフォニックシングでフォノグラムの調整をして頂いて、施術の効果をもう一段高く引き上げて頂きます。
昨日の患者さんは、右肩が五十肩の様に上がらなくなってしまっている方でした。
その経緯は、昨年の9月に自転車で勢いよく転倒された事から始まったそうです。
次の日には全身が痛み、特に両腕が痛みで上がらなくて、吐き気と眩暈が酷かったとおっしゃっていました。
病院ではCTを撮って、脳に異常はなく、転倒による《頚のむちうち》と診断されたそうです。
この方は、小野田さんのバイオリン演奏クラスを受けている方で、その事を相談したところ、ポリフォニックシンギングでフォノグラムを調整してもらったとの事でした。
そうしたら、《吐き気》と《眩暈》はスッと無くなってしまったようで、また「打撲の方は、日にち薬で自分でケアして行ってください。」と言われたそうです。
そして、打撲も日に日に良くなったのですが、右肩の症状がまだ残っているので、今回コラボ治療の依頼を頂く事になりました。
治療では、患者さんの回復力を上げるために、フォノグラムが空いている所(虚点)を埋める様にお灸や整体をしていきます。
そうして、ベースが整ったら患部に関係するフォノグラムの渦を解くように鍼をしていきます。
このようにして、フォノグラムを精密に整えていく事により、人間が持つ自然回復力を最大限に持っていくんです。
特に今回は、鍼でフォノグラムを調整する際に「より高い次元の調整ができた!」と小野田さんは、おっしゃっていました。
鍼は、より解像度の高いフォノグラムを調整できて、ドミノ倒しの様に一気にフォノグラムを整える事ができるそうです。
治療している僕が観ていても、どんどん身体が変化して行くのが分かりました。
フォノグラムを習得する前の自分が行っていた施術では、数回かけて回復して行くだろう変化が、短時間で進んでゆくんです。
患者さんの負担は大丈夫だろうか?と心配になったぐらいでした。
そして治療後は、少し時間があったので3人でお話させて頂きました。
その時の患者さんの様子を見ていると、とても満足した顔で何回も腕がしっかり上がる事を確かめていました。
僕の心配をよそに、ハツラツとしたお顔を伺っていると、むしろ「おにょさんは凄いでしょ!」と言われてる様な気分になりました。
そして、今の身体の状態とこれからのケアの説明をして、おいとまさせて頂きました。