重心と健康体
大学の時は合氣道部に入ってました。自分の人生の中で一番運動していた時期でした。
外部から合氣道の師範をお迎えした時は、学校の近くの体育館に畳を敷いて練習していました。
一応ストッパーをするんですが、床が滑るので畳がずれては戻してました。
1回生の時は、よくバランスを崩してずっこけてましたっけ(笑)。4回生にもなると調子の良い時は、どんなに不意に畳が滑っても重心がぶれる事は無かった気がします。
合氣道では激しい動きの中でも、できる限り力を抜くようにします。力を完全に抜いちゃうと、もちろん動く事もできないので、最小の力で最大限に効率良く筋肉を使うんです。今風に言うとインナーマッスルだけ使うような感じでしょうか。
もう1つのポイントは、お臍の下に重心を安定させる事です。僕の習っていた合氣道では、それを《臍下の一点》と言っていました。俗に言う《丹田》の事です。
スポーツを観ていると、一流の選手ほど力の抜けた滑らかな動きをします。
また、僕は昔から運動音痴なんですが、小学生の頃は、授業のサッカーでディフェンスをしようとして、上手な子にバンバン抜かれてました。
これらの事も、重心が《丹田》に在って無駄な力が入っていないので、自分の想うように自由に身体を動かせているからなんです。
そして、実は《健康な身体》もこれと同じ理屈なんです!
筋肉に余計な力を入れていると、凝りになります。筋肉や皮膚など身体の表面に緊張や問題があると内臓にも影響する事もあります。所謂、体性ー内臓反射です。
次にストレスなど精神的に疲れていると、直接内臓が緊張したり、うまく使えなくなったりします。ストレスで《胃潰瘍》になるというのは、よく聞く話ですよね。これは、中医学でいう《氣》が上ってしまう状況です。
誰しも人生の中で大舞台に立った時や初めて物事を行う時、緊張して《あがってしまった経験》はありますよね。
これが、重心があがってしまうという事なんです。
精神的に安定していると、内臓の負担がすくなくなります。筋肉の緊張がなければ、もちろん身体は動きやすいし、負担が積み重なって臓腑に悪影響を起こす事もなくなります。
正しい姿勢で力を抜いて生活するだけで、健康って手に入っちゃいます。
ただ、正しい姿勢を維持するのって結構大変なんです。その為にはある程度の運動はもちろん必要になって来ます(^-^)