Q:フォノグラムって何ですか?

音の振動の伝わり方をラインを引く事で、図形化したものです。

もしも身体の表面に、音の振動の伝わり方によって、ラインを描いていくと、中医学鍼灸科で謂われている経絡のような図形が現れます。

一般的に知られている経絡のラインは、《病》が表れていない状態の人の身体の経絡を粗く描いたものです。

身体に《病》がある状態では、経絡は左右対称に成らず、ラインが崩れています。

そして、そのラインの先の形が《渦が巻いているように描かれた》所が《実》の穴(ツボ)に成ります。

《渦》のように描かれた所は、音でいうと不協和音(唸り)に成っている所です。

その《渦》の形が出来ると同時に、周囲に必ずそれを囲う様にラインの空間が現れます。

それが《虚》の穴(ツボ)です。

そこは、渦の音程が基音(ド)とすると、2度上の音程(レ)と成ってます。

この理論は、小野田智之氏が、バイオリンを一番良い共鳴体に、造りあげる為に発見したものです。

1番良い音を奏でられるには、バイオリンが《等音面》に成っている事が必要で、それはどんな音(振動)でも、良く響く共鳴体にあるという事です。

その研究過程で、人も《等音面》と同じ様な、ラインが描ける状態が《健康体》である事も発見されたのです。

《健康な赤ちゃん》が、1番それに近いラインが現れているとおっしゃています。

当院では、身体のフォノグラムを等音面(1番良く振動が共鳴する身体、健康体)に近づける事で、病気を無くしていく事を目的としています。

 

Q:《脳の反射区》と度々出て来ますが、病気と関係あるんですか?

脳の、主に前頭葉の《凝り》、固定化された神経伝達部分の事を、当院では《脳の反射区》と表しています。

フォノグラムを体表に描いてゆくと、《曲線》や《渦》として描く事が出来ます。

これは、内臓を含め身体の中の状態を体表に、音の振動の伝わり方として、描いています。

特に、前頭葉の反射区は、《渦》の形をしており、身体の各部とリンクしています。

中医学で表される、《経絡》は健康な状態で、身体に描いたフォノグラムラインを粗く表現したものと言えます。

その為《経絡》は、左右対称のラインで描かれています。

もし、《病》や《未病》の状態であれば、左右対称にはなりえません。

実際に、治療する際に使うツボが、人によって教科書とずれてしまうのは、それが原因です。

腕のある鍼灸師であるほど、自分独自のツボを使い、患者さんによって、また同じ人でも日によって、ツボが微妙にズレる事を知っています。

そして、皮膚で描かれた《渦》が《実のツボ》で鍼を刺す所、《曲線で囲われた空間》が《虚のツボ》でお灸を据える所です。

皮膚に描かれた《実のツボ》が前頭葉とリンクしており、それを消す事で、《病》の原因を取り除いてゆきます。

臓腑の状態を反映して描かれてた《渦》は、《病変》の原因なので、そこが取れると、身体に生理反応が起こり、代謝によって臓腑も回復に向かってゆきます。

これが《自然治癒力》です。